SEXY-POLICE79
突然引っ張られて顔を上げたのが間違いだったのか、唇に伝わる愛しいヒトの温もり。

――――え?

「取れました?」
「うん。取れた」

何事もなかったかのように平然と言い放つ須田検事に、桐野の心臓はばくばくであった。

「じゃあ僕はまだ仕事があるんで」

失礼しますと言って病室を去っていく柳沢。未だ心臓の鼓動が止まない桐野警部補に、須田も後からつられて赤くなる。ちょっと急過ぎたか、自分でやったながら恥ずかしい。どうしようこの先と会話を見つける須田に、桐野の手が須田の手に重なる。
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