SEXY-POLICE79
「犯人、捕まりましたか?」
「いや、逃げられた」
「そう…ですか」

空気が一転にして変わった。桐野の手に少しだけ力がこもる。爆発事件では、多くの住民が被害に会い警察官もたくさん殺された。桐野は悔しさで、ギリッと奥歯を噛みしめる。須田は痛ましそうに桐野を見つめるだけ。

被害にあった人々の葬儀は事件が終わった五日後に行われた。どんなに謝罪の言葉をかけたところで、被害にあった人々の怒りや悲しみは消えることはない。

「俺はまた…守れなかった」
「……桐野くん」
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