SEXY-POLICE79
署長は扉に向かって「入っておいで」と言う。桐野は、なんだ?と首を傾けると入ってきたのは可愛らしい少女であった。
「あの……署長?」
なんでここに女の子がと桐野は言いたそうに署長を見る。署長は女の子にちょいちょいと手招きをすると女の子は近づいてきて署長の膝の上に腰掛けた。それを桐野がギョッとした顔色で見ていると視線に気づいた署長が念をおすように娘じゃないと言う。よかったようなちょっと残念のような不思議な気持ち。
「で、この譲ちゃんは何なんです」
「事件の目撃者だ」
ぽとり、と煙草が床に落ちる音。桐野は暫く固まって放心状態だ。
「しかし事件のショックが大き過ぎて言葉が喋れなくなってね」
それならと桐野は紙とペンを女の子に渡す。これなら喋れない彼女でも相手に言葉ではなく字で伝えることができる。けれど女の子は一向に字を書こうとせず、ずっと手を震わせている。まるで何かに怯えているかのように。
「どうもショックが大きいせいなのか、字のほうも書けなくなっているようだ」
「それで俺にどうしろと言うんです」
そんな会話の中小さな音が病室に響いた。自分のものではない前のほうで響く小さな音。署長は電源を切ることを忘れていたのか携帯電話を見るなり顔色を変えて桐野に向き直る。どうやら仕事のようだった。
「すまないがその子の面倒は頼んだぞ。桐野警部補」
「あの……署長?」
なんでここに女の子がと桐野は言いたそうに署長を見る。署長は女の子にちょいちょいと手招きをすると女の子は近づいてきて署長の膝の上に腰掛けた。それを桐野がギョッとした顔色で見ていると視線に気づいた署長が念をおすように娘じゃないと言う。よかったようなちょっと残念のような不思議な気持ち。
「で、この譲ちゃんは何なんです」
「事件の目撃者だ」
ぽとり、と煙草が床に落ちる音。桐野は暫く固まって放心状態だ。
「しかし事件のショックが大き過ぎて言葉が喋れなくなってね」
それならと桐野は紙とペンを女の子に渡す。これなら喋れない彼女でも相手に言葉ではなく字で伝えることができる。けれど女の子は一向に字を書こうとせず、ずっと手を震わせている。まるで何かに怯えているかのように。
「どうもショックが大きいせいなのか、字のほうも書けなくなっているようだ」
「それで俺にどうしろと言うんです」
そんな会話の中小さな音が病室に響いた。自分のものではない前のほうで響く小さな音。署長は電源を切ることを忘れていたのか携帯電話を見るなり顔色を変えて桐野に向き直る。どうやら仕事のようだった。
「すまないがその子の面倒は頼んだぞ。桐野警部補」