SEXY-POLICE79
「これはこれは、モテモテですね。桐野くん」
「いや、この子は隠し子とかそうゆうのじゃなくてですね、須田さん。この子は事件の目撃者で署長が俺にって、信じてくださいよ、須田さん」

桐野はどうにか誤解を解こうと言葉を見つけるが何をどう説明したらいいのかわからない。そんな慌てふためいた桐野を見て須田の口端から笑みがこぼれる。

「まぁ、冗談はこれくらいにして、大丈夫そうで何よりだよ。桐野警部補」
「須田さん…」

桐野はあまりの嬉しさに人目も顧みず須田に抱きつくと須田は「よさないか子供の前で」と引き剥がされた。須田には見えないようだがこの部屋には女の子ともう一人倶召神という奇怪な鳥もいるのだ。倶召神は見てませんよ、と明後日の方を見てはいるが耳ではちゃっかり聞いている。

「すいません。なんせ会うの久々なもんで」

お互い仕事に追われ滅多に会えない二人。桐野は警部補、須田は検察官、お互い忙しい仕事柄である。

「まったく君という人は、でもたいした怪我じゃなくて良かった」
「心配、しました?」

桐野はにぃと笑って須田に聞くと別にとあっさり否定。ちょっとショックを受けた桐野警部補。その反応を笑う須田検事。

「貴船の件、相当苦戦してるみたいだね。俺も手伝おうか」

警備の人たちは瘴気にあてられ桐野の後輩柳沢もそれでいま苦しんでいる。それだけでも心が痛いのに次に彼まで苦しみを与えてしまったら自分は耐えられない。

「いえ、大丈夫です。一応仮パートナーみたいな奴もいるし」

もうあんたには傷ついてほしくない。傷つけたくない。あんたにはいつも笑っていてほしいんだ。俺だけのために、俺だけを見て――…。桐野は誓う、早く犯人を暴き出してやると。












< 202 / 223 >

この作品をシェア

pagetop