SEXY-POLICE79
女の罠にかかった、という満足気な笑みが落ちる須田の目に入る。

どこに続いているのかひたすらに滑り落ちていく真っ暗なトンネルにやっと光がさしてきた。ドテッと無様な着地に須田は、いたた、と尻を擦る。

「どこだ?ここ…は―――。桐野…警部補」

と目の前には檻の中で、手錠で繋れ、傷口から血を流した桐野警部補の姿があった。

生きていた、と不安から安心へと変わる須田検事だがどうも桐野の様子がおかしい。

いつもなら自分を前にすれば浮かれ気っている彼なのに、桐野はずっと有らぬ方を見てボーとしている。

「桐野…くん」

「―――…じゃない」

「―――――――?」

「俺のせいじゃ…――――俺は…」

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