SEXY-POLICE79
女の狂ったような笑い声に朝の雲空が怪しく闇の色を宿す。

まさか犯人が目の前にいたなんて、躊躇っていた自分が馬鹿みたいだ。深帽子をかぶっていて声だけで男と判断したのが仇になったか。

胸ぐらをひっつかまれたまま女は彼を何処に連れて行こうというのか。部屋を出てエレベーターで更に上の階に上がっていく。着いた先は社長室とかかれた部屋だ。

このビルは女の勤めている会社だったのか、女はノックも無しに社長室に入った。

広々とした部屋に人のいる気配はない。

「俺を……どうする気だ…」

「会いたいんでしょう?だったらお望み通り会わせてあげる。最も、別人になってると思うけどねっ」

ポチッと女が何かボタンを押す。

すると社長室が瞬く間に変形し何かの実験室みたいな感じになった。
真っ白な壁紙に眩しい光。

須田は思わず眉をひそめる。と、何か床下がすうすうと風音がするのを聞いた須田。

「しまった…!!」

< 98 / 223 >

この作品をシェア

pagetop