まるでペットのような彼
そんなつもりじゃなかったんだけど、目の前のイケメンを誘ってた。

「なら、慰めてくれませんか?」

そう言ったら、イケメンは、グラスに入った酒を飲み干すと私の手を掴んでバーを出た。

黙ったまま連れられるままに着いて行くと、ホテルの一室に連れてかれた。


イケメンは、あくまでも無言で私の顔を見つめている。

こんなとこまで着いてきて、引き下がれない気持ちと見透かすような眼差しを遮りたくて、私から首に手を回してキスをした。





その後は、ベッドへ二人して倒れこみ、熱い一夜を過ごした。









目が醒めると、男は居なくなっていて私は、ベッドに一人だった。


一枚のメモを残して!




あまりに鮮やかで笑いを漏らしてしまった。


なかなかやるじゃない。

これだけスマートに去られるのって滅多にない。


私は、シャワーを浴びたあと、椅子に纏めてあった自分の服を着ていく。

これも彼が纏めてくれといたんだろう。


昨夜の貪るような自分を思い出して、苦笑する。
相手は、冷静だったようで的確に私の感じるとこを探りだしていた。


こんなのはじめてかも…




もう二度と会わないだろう相手のことを思いながら、部屋を後にした。








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