まるでペットのような彼
郁美の家からの帰宅途中。

「ちょっと、私なにも聞いてないわよ。」

「なにが?」

「郁美に私のこと、転勤に連れてくって言ったでしょう?」

「ああ、そんなこと言ったっけ?」

な…この男。

「無責任に言わないでよ。私たちは、そんな付き合いじゃないでしょう?」

「そんな付き合い?」

「そ…そうよ。」
あまりに冷静な反応に怯んでしまいそうになる。

「奈央子」

「な…なによ…」

「お前の身体は、俺から離れられないよ。」

「なっ…」

言われた言葉に発する言葉を失ってしまう。


この男から離れられない?



そうかもしれない。
再会しての誘惑に乗ってしまった時点で、この男に填まってしまっていたのかもしれない。



横に立つ男を見上げる。

この長身に、イケメン。
変態に近いと思うくらいのドSだけど…


この男といたら、飽きないですむかもしれない。

そう思った。




郁美の?思惑通りになるかもと思いながら、それも悪くないとほくそ笑んでみる。


郁美に続いて私もかな?





そんな予感がした、夏の終わりだった。








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