まるでペットのような彼
30歳を過ぎてから、心ない噂がされるようになった。

先日のもそうだ。

あまりに男っけがなくて、管理職についてるから、男に餓えてるみたいによく言われる。


そのたびに、奈央子とホストクラブ一夜に行ったっけ…

奈央子も同い年だが、昇任試験を受けてないから、私ほど言われることない。

女が昇進すると嫌われるのね。





そこで、ふと悠のことを思い出した。
なんで思い出したのかわからないけど…

悠って、私が今まで付き合ってきた相手とかなりタイプが違うと思った。



「私は…いいのよ…」


「いいわけないじゃん。」


奈央子が吐き捨てるように言う。


「まだ前の彼のこと引きずってる?」


前の彼と別れてから、私に彼氏は、いない。


「そんなことないよ…」


「ふうん。まぁ、このところ、肌艶がよさそうで噂になってるもんね。新しい男でもできた?」

奈央子に言われてドキリとする。
そういえば、加藤さんにも言われたっけ…


「な…なに言ってるのよ…だいたい、噂ってなに?」

「男ができたんじゃないかって噂よ。」


「…へ?」

初耳だ…
あまりのことに間抜けな返事になってしまった。










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