ハピネス
前に天祢に説明した通り天使には人間としての前世を持つ者、前世も天使だった者、前世が無い者の3パターンに分類される。


自分がどれだったのかは普通知らされず前世の記憶も抹消されてる為、私も昔は人間だったのか天使だったのか、はたまた“無”だったのかは知らない。


でももし人間だったのならば、この様な複雑な状況に前世の私も身を投じていたのだろうか。


「まぁ天使も色々と柵(しがらみ)はあるんだけどねぇ~~~~…」


私の呟きが誰もいない廊下に漂う。


“皆幸せになればいいのに”と天使っポイ事を思いながら、歩くのを再開させたのだった。
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