ハピネス
何だろうと目線を下げると、金色の縦棒と横棒がグルリと一周している赤い楕円形の宝石が目に入った。


あっ……そう言えば朝、リリアにコレ付けといてって貰ったんだった………


「ソレって……フューチャーの事?」


コッソリ尋ねると、ゆっくり頷くリリア。


恐らく彼女は朝惟万理が傍に来て出来なかった『特殊効果』の説明をしたいのだろう。


「ご飯食べたいなら、別に後からでもいいけど?」


「………分かった、行くよ」


フッと右の口元上げちゃってさ……私がNoって言えないの、分かって言ってるよねこの人。


性格悪いわぁ~~~…
< 87 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop