例えば魔女と恋をして



「いやー、実は…後で夏希と会ってから話そうと思ってたんですけどね。」



「なんだよ改まって…」

「実は私…暁君に恋をしちゃって」


口にした途端に頬が火照るから

手のひらで頬を隠すと


課長は吹き出しながら笑った。



「なんだよっ、どうしたんだよっ⁈

えっ?暁のどこに?」

笑いながら聞く課長に私は素直に「全部」と答える。



「夏希に良い土産話ができた!後でゆっくり話してくれや」


例え片想いでも

誰かにその人が好きだと打ち明けるのはくすぐったい恥ずかしさと幸福感‼


片想いでも


どこかに必ず幸せな時間はあるんだね。




「暁はシンデレラボーイになれるかね?」


「…私、お金持ちと違いますよ?」


きょとんとする私の横で

「明日からお前らを遠目に観察する楽しみができたなー」と、ご機嫌の課長。



夏希は一体、この人のどこに惚れたというのかしら…。



やっぱり


世界で1番は


暁君に決まってる。



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