例えば魔女と恋をして
告白という呪いをかけられたあの日から
俺の人生はそう
狂ってた。
会社から離れた公園にたどり着くと
二人同時にベンチに座り込んだ。
まさか
天使の正体が…
魔女の正体が…
八神さんだったとは…
横を見ると、彼女は顔を手で覆ったまま泣いていた。
「ごめんなさい。
騙してたわけじゃないのっ…」
泣きながら謝る彼女にハンカチを渡して顔を隠すようにお願いをした。
彼女は不思議そうな顔をしたけれど、俺と自分の顔の間にハンカチを広げて持った。
黒いベールと違って
ハンカチの向こうの彼女の姿はもろ見えだった。
「何も…騙されてません。まだ、俺には貴方が誰なのか分からないですもん」
「嘘つき。」
泣きながら笑う。