例えば魔女と恋をして


「このままで言わせて下さい…


ずっと晴れない胸のもやもやの正体を理解したんです。


貴方が、他の男と親しくすると、腹がたつ。
名前で呼ばれていると腹がたつ。
貴方が俺の方を見ていないと…


腹がたつんです。


どうしてなのかわからなかった。

顔も知らない相手に恋をするなんて…

認められなかった。


でも貴方の素顔をあいつが暴こうとした瞬間

体が勝手に動いてた…。


これってなんでだか分かります?」


ハンカチの向こうで

ぽたぽた落ちる涙。


うっすら見えるハンカチの向こうの八神さんは

やっぱり泣きながら笑う。


「それってまるで、暁君が私を好きみたい」


「そう、好きなんです」




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