例えば魔女と恋をして



どうなんだ?

痛みもなんもないが

消されたのか?

それとも真っ最中なのかっ⁈


消される感覚を知らねえから分からねえ…




薄目を開けた視界に


まだ

ぼんやりと魔女の姿が映っていた…



ベールの上から両手で顔を覆って…


肩を震わせて。


「暁君の気持ち…わかりました。

泣いちゃってごめんなさい。」


震える声でそれだけ伝えると


彼女はデカイバッグを持って


静かに部屋を出た…。


だからそのバッグ…何に使う予定だったんだよ…。





1人残された資料室で

予想以上に普通だった展開に

正直

唖然としていた。


呪いはこれからなのかもしれない…


けれど


肩を震わせて泣いていた彼女は


普通の女の子と変わらない

本当に

普通の女の子だった。(見た目以外は)


そんな風に思った時


呪いの話が自分の中で半信半疑になった。

けれど、俺の休日の昼食がカップ麺という事を知っていたんだ…。


油断はできない。


消されてしまう可能性があるなら…


心残りなく

消えてしまいたい…。


残された時間は少ない。

そう考えた時…



人はいつもより大胆に生きれるものだ…。







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