例えば魔女と恋をして
涙がぽろぽろ零れ落ちて
世界を失ってしまった絶望感でも
多少は残っていた理性で、なんとか着替えを済ませて
とぼとぼと帰った。
「明日からどんな顔して暁君と会えばいいのか分からないよ…」
今なら少し
私に失恋をして会社を辞めていった人達の気持ちが分かる気がする…。
「まだ…顔を隠して流事ができるのが唯一の救いだわ…」
黒子頭巾がこんな風にも役に立つなんて思わなかった…。
でも明日から…
隣りにいる暁君に
ときめく事も許されない…。
どんなに近くにいても
今までとは違う。
それが告白の代償…。
とぼとぼ、マンションの集合玄関を入り自分の部屋の前まで来ると
誰かがそこに立っているのを見つけた。