無愛想で糖度高めなカレの愛
「そのレストランって……」


なんだか緊張しながら声を漏らすと、ミツコさんは思い出すように目線を宙にさ迷わせる。


「たしか国道沿いにあったビュッフェのお店なんだけど、今はもう変わっちゃったのよね。結構評判良くて私も気に入ってたのに、残念だったわ」


……同じだ。私が行ったレストランと……。

偶然が合いすぎて、ちょっとした運命を期待してしまう。

あの日、レストランには大勢のお客さんがいた。もし同じ時に私達があの場にいたとしても、夕浬くんが私を見ていたとは限らない。

それでも、同じレストランで同じものを食べ、お互いに甘いものを克服したという繋がりが見付かっただけで、幸せがひとつ増えた気がした。


その時、ミツコさんが何かに気付き、バッグの中を漁り始める。スマホを取り出し、指を滑らせて口を開いた。


「あぁ、夕浬くんからやっと返事が来たわ。“ごめん、今日は研究室にいます”だって。休みの日も仕事してるのかしら」

「研究室?」


少し眉根を寄せて繰り返す私。

休日も会社に行っているなんて……夕浬くん、今そんなに仕事忙しいっけ?

ミツコさんは考え込む私の顔を覗き込み、ふふっと優しい笑みを見せる。

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