無愛想で糖度高めなカレの愛
「あの子、昔は甘いものほとんど食べなかったのよ。なのに、今じゃチョコレート工場に勤めてるんだから、不思議なものよねぇ」
昔を懐かしむような顔をするミツコさんの言葉を聞き、私は口につけたカップを一旦離して問い掛ける。
「え……甘いもの苦手だったんですか?」
夕浬くんからはそんな事実も聞いたことがない。彼も私と同じだったの?
驚きで目を開く私に、ミツコさんはおかしそうに笑いながら頷く。
「そうなのよー。しかも、チョコに目覚めた理由がまた変わってるの。
中学生の頃に家族で行ったレストランで、チョコレートフォンデュをそれはそれは美味しそうに食べてる女の子がいたらしくて。その子に影響されて、自分も食べてみたらハマっちゃったんですって」
──トクン、と胸の奥で優しい音がした。
その刹那、私の意識は十年も前の記憶にタイムトリップする。
私も高校二年の時、チョコレートフォンデュを食べて甘いものが好きになった。二歳下の夕浬くんは、その時中学生。年齢はぴったり合う。
まさか、彼が見た女の子って……。
そんな偶然はありえないだろうと思いながらも、ドキドキと鼓動が早まるのを抑えられない。
昔を懐かしむような顔をするミツコさんの言葉を聞き、私は口につけたカップを一旦離して問い掛ける。
「え……甘いもの苦手だったんですか?」
夕浬くんからはそんな事実も聞いたことがない。彼も私と同じだったの?
驚きで目を開く私に、ミツコさんはおかしそうに笑いながら頷く。
「そうなのよー。しかも、チョコに目覚めた理由がまた変わってるの。
中学生の頃に家族で行ったレストランで、チョコレートフォンデュをそれはそれは美味しそうに食べてる女の子がいたらしくて。その子に影響されて、自分も食べてみたらハマっちゃったんですって」
──トクン、と胸の奥で優しい音がした。
その刹那、私の意識は十年も前の記憶にタイムトリップする。
私も高校二年の時、チョコレートフォンデュを食べて甘いものが好きになった。二歳下の夕浬くんは、その時中学生。年齢はぴったり合う。
まさか、彼が見た女の子って……。
そんな偶然はありえないだろうと思いながらも、ドキドキと鼓動が早まるのを抑えられない。