無愛想で糖度高めなカレの愛
「うん、わかった。それは全然構わないんだけど、ちょっとコレやってからでもいい? なんかデータが開けなくて」


今すべきことを思い出した私は、パソコンを指差して苦笑した。

河瀬くんはチョコレートが入っているらしい箱を、美結ちゃんのデスクの上に置き、私の後ろに回って画面を覗き込む。


「これですか?」

「あ、うん」


私の耳の上あたりから彼の声がして、その近さに少しだけ緊張が走る。

すると、私が座る椅子の背もたれに左手を置いた彼は、背後からマウスに手を伸ばしてきた。


「ちょっと貸してください」

「っ……は、い」


わ、なんか密着感が……!

触れてはいないのに、肩を抱かれたような感覚がするし、顔も近い。

決してわざとではないんだろうけど、これはさすがにドキッとしてしまう。


顔が熱くなるのを自覚しながら固まっていると、ぱっと画面にチョコレートの袋の画像が映し出された。

あっという間に新しいパッケージのデザインを見ることができて、私は目を丸くする。


「え、どうやったの!? すごい、さすが!」

「簡単ですよ。間宮さん機械オンチなんですね、やっぱり」


屈めていた身体を戻して、河瀬くんはとっても涼しげな顔でそう言った。

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