無愛想で糖度高めなカレの愛
“やっぱり”って、おい。

まぁ機械は得意じゃないから、間違っていないけれども。

微妙な顔をしつつも、デザインを確認する。おかげですぐに解決できたから、素直にお礼を言っておこう。


「ありがとう、助かった。これでやるべきことは全部終わったし、試食させてもらおうかな」

「えぇ、ぜひ」


河瀬くんから差し出された箱を受け取ると、さっそくフタを開ける。

顔を覗かせたのは、ミルクチョコレートでコーティングされた、四角いボンボンショコラ。

中にはどんなものが入っているのか、少しワクワクしながらひとつ摘み、「いただきます」と言って口を開けた。


一口かじると、ふわっとチョコレートではない甘い香りが鼻を抜ける。

中身の柔らかいガナッシュらしきものは黄土色をしていて、ただのチョコレートではない。


「ん……! これ、マロン?」


食べてすぐにわかって言うと、彼は少し目を細めて頷いた。


「正解。秋らしいものを作ってみました」

「うん! すごい美味しい!」

「本当ですか?」


表情をほころばせる私を見て、河瀬くんにもわずかに笑みが浮かぶ。

安価なチョコレートより断然美味しいことは間違いない。けど、欲を言えば……。

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