無愛想で糖度高めなカレの愛
「ん、河瀬くん……」

「名前で呼んで?」


キスの合間、うわごとみたいに呼ぶと、耳元に移動した彼の口がおねだりする。

可愛いことを言っているくせに声がセクシーで、なんかもうお手上げだ。


「……ゆう、り、くん」


ぎこちなく言うと、ふっと笑った彼の息が耳に掛かってゾクゾクした。

なにこれ、名前を呼ぶだけでどうしてこんなに恥ずかしいの?

年下で、しかも恋愛経験に乏しいのかと思っていた彼に、私は手玉に取られている。

でも屈辱感なんかより、快感の方が断然大きい。


さっきまでの優しいキスは、糖度と濃厚さを増していく。

どんどん身体に力が入らなくなり、いつの間にかソファーに押し倒された形になっていた。


「まさか……夕浬くんがこんな肉食だったなんて」


私に覆いかぶさる彼を、息を乱しながら、とろんとした瞳で見つめる。

緩んだネクタイと襟の隙間から見える鎖骨が、色気を感じさせる。けれど、獣のように熱く鋭い光が宿る瞳は、ものすごく男らしい。

そんな夕浬くんは、私のセミロングの髪に指を絡ませて、いたずらっぽく言う。


「少しも思わなかったんですか? 俺にこういうコトされるって」

「だって……! 研究熱心だから、恋愛とかはあんまり興味なさそうだって噂になってたし」

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