月下美人の咲く夜を
疲れ果ててベッドに沈んだ月人を見つめていると、はたと現実感に襲われた。
「…っ!」
気付いた時には身体があった。
月人がプレゼントしてくれた真っ白なワンピースと、婚約指輪をした私がいた。
「……うそ…でしょ……。」
呟いた声は思いのほか耳に響き、それが現実であることを実感させた。
もしやと思い見に行くとそこにあったのは堂々と凛と咲き誇る月下美人。
空に浮かぶのは煌々と輝くブルームーンだった。
『さぁ、彼の元へ』
そう聞こえた気がした。