ずっと、君に恋していいですか?
シャワーを浴びて濡れた体を拭いた後、バスタオルを洗濯機に放り込んだ。

(ああ、洗濯しとかないとな…。)

一人暮らしの洗濯物の量なんてたかが知れている。

志信は週に2度ほど、夜に洗濯する。

さっきリビングで脱ぎ捨てたワイシャツを拾い、今日使っていたハンカチをスーツのポケットから取り出し、キッチンとトイレのタオルを回収して、洗濯かごの中の洗濯物と一緒に、まとめて洗濯機に放り込んだ。

スイッチを入れると勢いよく水が流れ出す。

洗濯機の中に洗剤を入れながら、志信はふと気付く。

(そう言えば…この部屋、薫の物はなんにもないな…。)

いつも仕事の後や週末のほとんどを薫の部屋で過ごす。

それは単純に、その方が調理器具や調味料なども薫の部屋の方がそろっているし、薫が行き来しなくても済むので、お泊まり用の荷物が多くなりがちな女性である薫にとって都合がいいからだ。

たまに志信の部屋で過ごす事はあっても、薫はこの部屋に泊まる事はほとんどないし、泊まっても自分の洗濯物は持って帰って自分で洗う。

(この部屋にある薫の物なんて、夏に水族館で一緒に買ったグラスくらいか?でもあれはこの部屋で一緒に使えるように買った物だし…。)


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