流れ星スペシャル


「店長楽しそうでよかったです」


横からユースケがささやいた。


「最近元気ないし、燃え尽き症候群かと心配してたんです」


なんてユースケは言った。


「何それ?」

「がんばって、がんばって、がんばり過ぎて、燃え尽きて……、もうがんばれなくなる病気です」

「えー……」


「店長ずっとがんばってきたから、奥さんのこととかあって、フッと気持ちが途切れてしまったんかと」


ユースケもユースケなりに、桂木さんのことを気にしていたらしい。




「もぉ店長! 寝たらあかん~」


そのとき、うるるんが席を立ち、桂木さんの横に陣取った。

アズの反対隣、ふたつのテーブルの隙間になっているところに座り、ゆさゆさと桂木さんを揺すりだす。


「あ、ゴメ……。寝てた」


やっと目を覚ます桂木さん。


「店長、寝たらイヤや。おもんない」


うるるんがプーッと膨れる。


「あ、すいません、次お湯割りで」


なのに寝起きの桂木さんは、速攻グラスを差し出して、店員に酒のお代わりを頼んでいた。


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