流れ星スペシャル
「わかりました。仕方のないことだと思います。お互いわだかまりがあっての今後は難しいでしょう。退職希望の方はユニフォームを返却の上ご退室下さい」
男はケロッとそう言うと、また深々と頭を下げた。
「は? なんでそうなるん? 質問に答えろや」
「そうや、謝れ」
「全員で辞めるぞ、こら」
学生達に脅されても、そいつは別段動じる様子もなく、淡々と言葉を続けた。
「ご希望なら全員で辞めていただいても結構です。富樫さんにはよくやっていただいたと聞いていますが、会社として彼の扱いに問題があったとは思っていません。
ただ私は富樫さんとは直接の面識がないので、会社としての見解を述べるのはここまでとさせていただきます」
幕を引くように、ペコリとやる。
「はぁ? 逃げるんか、こら」
「卑怯やわ。ブラック企業のくせに」
「ちゃんと説明しろ。マジメな従業員を食い物にしやがって」
多勢に任せて学生たちは言いたい放題だった。