流れ星スペシャル
フーと、男が長い息をつく。
「私の個人的な意見なら言えますけど」
開き直ったようにそう言った。
「言えや、それ」
「そうや、謝れ」
大騒ぎをやめない連中のテーブルを、男はギュッと睨みつける。
「私は、富樫さんがマジメな人だとは到底思えません」
「何ぃっ!」
「マジメな人間は、こんな辞め方は絶対にせぇへん」
大きな声が、キッパリとそう言い切った。
「アルバイトのキミたちに、こんなことまで言うてもらって、自分は出てけーへんなんて最低や。言いたいことがあるんなら自分で言えっ、と、思いますね」
迫力のある言葉だった。
あいつ……、なかなか言うやん。
なんか、ちょっとだけスカッとした。
「はぁ~あ、辞めや辞めや、こんな店。みんな帰ろーぜ」
学生たちが次々と立ちあがる。