黒狼と猫の総長様
『仲間になれ』
再度聞こえたその言葉に、顔を上げる。
『迷いはない。
これは、俺たちの中で決まった決定事項だ。
反対はない。
分かるだろ?
迷いのないやつほど、諦めが悪い』
そう言ってニヤリと意地悪に笑った黒髪を無視して、窓の外に視線を移す。
『無視するな』
グイッと体ごと正面を向けられ、強制的に目を合わせられる。
『私は、ならない』
『いや、絶対になる』
『根拠は?』
『俺らは、お前を諦めない』
そう言い切った黒髪の瞳に映る意思は、確かに硬かった。
『……勝手にして』
『そうさせてもらう』