ゼロの相棒





「フィオネさん!この地震を止めます!
シャボン玉を頼みますね!」





私は、大きく頷くと、ドロシーが持っていた通信用のシャボン玉を受け取ってしっかりと掴んだ。




ドロシーは瞳をさらに輝かせて丘を見る。






彼女が手を合わせてぱっ、と離すと、そこには蒼い光でできた大きな弓が現れた。





ドロシーは、すべての魔力を光の矢に込めて、力一杯弓を引く。
















パァン!









ドロシーが一気に矢を離した。




蒼い光が一直線に丘に向かって飛んでいく。









矢は丘に命中し、大きな衝撃波が辺りに響いた。







その瞬間、地響きがぴたり、と止んだ。










やった!




止まった!!








私は急いでゼロ達を見る。




魔獣達の群れに追いついたようだ。




ただ、ジンの作戦のように先回りして結界を張るなんてことはもう出来ない。






「地震は“止めました”。でも、いつまた起こるかわかりません。


……ゼロさん、魔獣達を止めて………!」







ドロシーは、満身創痍の姿でシャボン玉に向かって叫んだ。





もう、ドロシーは次に地響きが起きたら、止める力は残っていない。












……ゼロ…!






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