悪魔な君に恋をして




授業が終わり、昼休憩。


私はいつものように売店に行こうとすると




『愛、これこないだの忘れ物。』



なんと私のクラスに夢依くんがやってきた。



『わざわざありがとう。』




私はそう言って届けてくれたペンを受けとる。




『ごめん、遅くなって。
昼休憩にしかこっちまで来れなくて』


『遠いもんね…言ってくれたら
私が行ったのに。。』


『ううん、理系の棟、来てみたかったから
いいんだ。』




夢依くんは周りを見渡しながら
ふっと微笑む。



『じゃあ、売店でご飯済ましたら
図書室行くから。』


『じゃ、俺も…』



夢依くんが何か言いかけると
誰かが私の腕を引いた。






『く、黒澤くん!?』



黒澤くんは私の腕を掴んだまま
ズカズカと人通りの少ない廊下へと
向かっていく。




そしたらパッと振り返った。




『あの男、誰だよ』


『前、言ってた人だよ。図書室の人。』




ま、まさか黒澤くん、嫉妬かな?

一瞬、瞳が赤くギラついたのは気のせい??



『もう会っちゃダメ。』


『な、なんで??夢依くん、とっても
いいひ…ん、!』



黒澤くんがいきなり
私の口を手のひらで押さえた。





『名前…言わないで。』




相当、ヤキモチを焼いちゃったのか
黒澤くんは少し赤く灯った瞳が揺れる。


私は私の口を押さえる黒澤くんの手を
自分の手で包みこんだ。



やっぱり冷たい手。



そしたら黒澤くんはゆっくり
私の口から手のひらを離していく。




『苦しくして、ごめん』



黒澤くんは反省したように
下を向いた。

私はそんな黒澤くんに微笑む。




『ね、黒澤くん、聞いて?
私がなんで最近図書室通ってるか知ってる?』


『あいつに会うためだろ?』



…やっぱり。


『ううん、実は悪魔について書かれてある
本を読みに行ってたんだよ。
だから、私の目的はあの人じゃなくて、
黒澤くんの事を少しでも多く知る事なの。』



『じゃあ今までずっと悪魔の本を
探しに行ってたってこと?』



『うん、そうだよ』




私がそう答えると黒澤くんは
ぎゅっと私を抱きしめた。




『なんだよ、早く言えよ』


『うん、次は一緒に行く??』


『当たり前だろっ』




私も黒澤くんを、抱き返した。







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