無邪気な姫と気だるげな騎士




「おまえはここの家の者か?ならば主人に言っておけ。おまえの娘は永遠に目を覚まさない。ザマァみろってな。」




永遠に目を覚まさない?


それは、どういうことだ?




魔女は言いたいことを言い切ったのか姫様を地面に乱暴に叩きつけて、逃げていった。




「姫様!」




やっと姫様の場所にたどり着き、急いで抱きかかえる。




ドックン



心臓が嫌な音を立てる。



どういうことだ?姫様は目を覚まさないって。



なぁ、どういうことなんだよ。こんなあっけなく終わるのか?

そんなん嫌だよ。まだ伝えてないじゃん。俺の気持ち。目を覚ませよ、姫様。




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