無邪気な姫と気だるげな騎士





とりあえず姫様を抱きかかえながら王様の元へ行く。




そして先ほどあったことを話すと女王さまは急いで立ち上がってどこかへ行った。




そして王様は、俺に教えてくれた。





「実はな、ラディーが目を覚ます方法はひとつだけあるんだ。それは、ありきたりだけど王子様からの口づけをもらうこと。

そして今妻は、各国の王子に全力で電話をしているところなんだ。」




王様の、言葉に固まる。



王子様からの口づけ……




「まってください。あいつは…まだファーストキスも終わってなくて…!」




「今はそんなことを言ってる場合じゃないだろ。」





姫様は気を失って目がさめるかさめないかの境目なのに、

次から次へと降ってくる嫉妬の嵐。





姫様を誰にも渡したくない。





だけど、王様の言う通り、そんなことを言ってる場合じゃなくて。




だけど…。




そして各国の王子が次々と屋敷に入ってきた。




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