無邪気な姫と気だるげな騎士
「レインくん、ラディーを部屋に連れてってくれない?ベッドに寝かしつけておいて欲しいの。」
「……わかりました。」
女王さまの頼みで姫様を抱えて部屋に連れてく。
……どうしてこういうことになっちゃったんだろうか。
姫様をベッドに寝かしつける。
今日はこの唇に何人もの男の唇が触れたのか。
触ってみるとプニッと柔らかい唇。
……むかつく。自分勝手すぎるよ、姫様。
俺の気を知らないでさ。他の男とキスなんてしちゃって。
ただの八つ当たりだってことはわかってる。
だけど、こう考えなきゃ、もうやってられなくて。