鬼部長の素顔
麻耶先輩に断りも言えずまま
私はトイレに駆け込んだ
オェッ……
オェッ…………。
なんで?
食あたりでもしたかな?
「優子?大丈夫?」
トイレの戸をノックする麻耶先輩
ジャー……水を流し
扉を開けると、ペットボトルを持った
麻耶先輩が心配そうに見てくる
麻耶先輩からペットボトルを受け取り
私はうがいをした
「ねぇ、優子。…あなた、生理きてる?」
ゆすいでいた口から水を吹き出す
『な、何を急に言ってるんですか?』
けど、麻耶先輩は真剣
……まさかっ。
もともと、周期もバラバラだったから
余りかんがえていなかった
「優子、念のために行った方がいいわ。早退して今日行ってもいいし、明日は土曜だから午前中やってるとこあるでしょ?明日なら私も付き合えるから…」