鬼部長の素顔



結局、私は早退し
絶対違うと信じ、産婦人科にいる


周りはお腹の大きい妊婦さんや
まだお腹が出ていないマタニティマークをつけている妊婦さんばかり


そんな中にいる私
変にドキドキする


「柿崎さーん、」


『はい』


「これ、問診票。それと先に尿とりますので、あっちがトイレ。トイレの入り口にトレイがあるから、採ったら置いといてくださいね」


そう言って
私の名前が書いてある紙コップと問診票を渡される



言われたまま、私はトイレに行く
戻って椅子に座り問診票を手に取り
< 177 / 344 >

この作品をシェア

pagetop