鬼部長の素顔



『……綺麗』


キラキラ光るシルバーのネックレス
トップにはハートをモチーフにした
ダイヤが散りばめられている



『ダイヤ?……た、高いんじゃない!?』


「は?アホか。気にすることじゃない」



気にするよ……
絶対高いし……安易に付けられない。
忙しい中、わざわざ買ってきてくれたこと自体、とても嬉しい


「貸して、つける。優子の事だから、勿体無くて付けなさそう」


ははっ……ばれてた。
部長に渡すと、私の首に手を回し
ネックレスをつけてくれた


「ん、似合う。」


『あ、ありがとう……』



見つめ合う私達
部長の顔が近づいてきた……その時、
ごほんっと、咳払いする白井さん
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