鬼部長の素顔



「……お前ってやつは……」


ため息まじりに呆れた表情をする部長



『……はは、だって。こういう所って来たことないし……』




何を思いついたのか、
私は川沿いに立ち並んでいる屋台にいた


仕事帰りのサラリーマンが
一人でも寄れるお店、
けど、女一人では入れなさそうで
早希と二人でも勇気がいる


なら、部長とならいけるんじゃないかと
部長にお願いしたわけです



「ムードもヘッタクレもないな……」


『……ムード?』



部長の声がよく聞き取れなくて
聞き直したけど


「はーい、生二つ、おまちっ」



屋台のおっちゃんの声で
聞くに聞けなかった
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