砂糖


       いつも窓際に

     眠そうな生徒が一人いる。


       別にその子を

  特別に気にかけているわけではない。


      ただ

   彼女たちのような年頃の子たちは

       休み時間になると

    廊下などでキャッキャ騒ぐのが

       普通だと思っていた。


     でも彼女はそうでなくて

       常に睡魔と戦い

     頬をつねって渋い顔をする。


       それが可愛くて

    たまに吹き出しそうになる。


     彼女のこんな姿を見ると

   寝不足や不満が次第に消えていく。



        この日はついに

    睡魔に負けそうだったみたいで

        学校が終わって

       みんなが帰った後

     一人眠りそうになっていた。


  今にも頭を打ちつけてしまいそうな

    体勢だったので声をかけた。


     その声に驚いた様子が

       顔に出ていて

   今度はフフッと笑ってしまった。


      ああ

    君はなんて素敵なんだろう。


       そう呟いた声は

   彼女にはきっと

        聞こえていない✧*。


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