強引なカレの甘い束縛



その波は私のこれからを変えるかもしれない大きな波に変わるのかもしれない。

だけど、簡単に自分が変われるとも思わないし、本気でそれを望んでいるのかも、今の私にはわからない。

ただわかっているのは、陽太と私は両想いだということだ。

そう、単純なこと。

そしてそれが、私にとってはとても難しい問題なのだ。




大原部長のバーベキューに参加してからというもの、私と陽太の関係を気にかける視線を何度も感じた。

朝、出勤して一階でエレベーターを待っているときには何人もの人から「驚いたよ」や「仕事はどうするの?」と聞かれ、昼食を食べようと食堂に行けば、実は陽太のことが好きだったんだなという女性たちから厳しい表情や態度を向けられた。

陽太は女性たちから一番に名前を挙げられるほど目立つわけではないし、陽太以上の見た目を持つ格好いい男性なら社内にたくさんいる。

それなのにどうして、と言えば陽太が怒りそうだけど、結婚相手としての好条件を兼ね備えているらしい陽太を密かに狙っていた女性の数が意外に多くて戸惑っている。

これまでの陽太の仕事ぶりや人柄を考えればそれに納得できるし、私だって陽太のことが好きなのだから、よくわかる。









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