強引なカレの甘い束縛
ついついポツリと口から出たのは私が隠していた素直な想い。
陽太を好きになってからずっと胸の奥に隠していた切なさが、陽太から好きだと気持ちを伝えられた途端、溢れ出している。
陽太との関係は同期として居心地のいいもので、それは長い間変わらなかった。
隣にいられればそれだけで満足で、更に大きな幸せは望まないようにしていた。
環境の変化を拒否してしまう自分自身を持て余しながらも、それをどうすることもできない自分には、陽太との関係を深めることはできないと思っていたから。
それなのに、いざ「好き」だと言われた途端、陽太との関係を一歩進める方法を考えてみたり、私が今住んでいる家と家族に守られ、安定した変化のない毎日を手離すことができるのだろうかと悩み始めたり。
悩むことですら、自分自身の変化につながることがわかっているから、極力何も考えずその日その日をフラットな心で過ごすことを心がけていたというのに。
陽太のせいで、それとも、陽太のおかげで。
私の心に小さな波が生まれている。