強引なカレの甘い束縛
というのはお門違いで、私が勝手に右往左往しているのはよくわかっている。
結局、惚れた方が負けなんだ。
一見気が強くて何事にも動じない見た目だけど、それはここ数年で築き上げた私の新しい顔であり、そうなりたいと願って身につけた見た目だ。
その実、仕事でも陽太のことでも、いったん不安になれば心は大きく揺れるしクールに保っている表情だって崩れそうになる。
とくに陽太のこととなれば私の感情のふり幅は大きくて、心にもないことが口を突いて出る。
今だって、嬉しくて仕方がないくせに、ついつい口から出る言葉はかわいげのない言葉ばかりだ。
「べ、別に。私は陽太がどんな飲み会に参加してもいいし、何を言うつもりもないけど。……だけど、目の保養にはなったでしょ?」
「そうだな。ま、見るだけでいいなら目の保養にはなるかな。だけどだからって癒されるわけではないし、俺が癒してほしいのは別の女だし」
「え……?」
私の拗ねた言葉に動じることなくあっさりと答える陽太に驚いた。
「別の女……」