強引なカレの甘い束縛


「そんな俺の気持ちは大原部長に伝えたから、七瀬は俺の異動に合わせて何か変化が起こるはずだ」

「……うん」

「大原部長に俺が七瀬を好きだってことを伝えたから、そのことを含めて俺の異動は進められると思う」

私を抱きしめる陽太の手がほんの少し緩む。

視線を上げると、不安を隠せないままの陽太の口元が動いた。

「会社員なら人事異動による生活の変化は避けられないし、それによって諦めなきゃならないものも、手に入るものある。今のプロジェクトが終われば、俺の異動は確実だ。そのとき、俺と七瀬がいい方向に向かうように配慮して欲しくて、今日七瀬を連れて行ったんだ」

「いい方向に? そんなこと、大原部長に言った? 私、聞いてないし、それに第一陽太の異動と私に何か関係がある?」

「あるだろ。俺は七瀬が好きだし七瀬は俺が好きだろ。異動で距離ができるなんてたまったもんじゃない」

なんて力強い言葉。





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