ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
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12年前の冬の日、学校から急いで駆けつけた私は、病院のベッドで冷たくなった父と対面した。

いつも忙しく、久しぶりに会えたのに、笑顔の父に会うことが永遠に叶わなくなってしまった。

父と話をすることも出来ない。


「お父さん……琴子だよ」


目をギュッと閉じ、ベッドに横たわる父に話しかける。

「お父さん…久しぶりに会えたのに。

クリスマスにね、三人で星を見たいなって。
でも、お父さん忙しいから、出かけなくてもいいように、お家でプラネタリウムしようと思って。

今ね、製作中なんだよ…」


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