ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
ザ・Rホテルの客室を手配した。

急なVIP客のための部屋だ。

トリニティの次期社長 梶浦 隆洋の名を、初めて使った。出来れば、あまり使いたくはないが、やむを得ない。


一晩眠り落ち着いたのか、翌朝の彼女は、いつもの河田さんに戻っていた。


急きょ俺が選んだ麻素材のワンピースが、よく似合っていた。


話してみると、なるほど…井川の言ってたとおり、食べることが好きで、会話も楽しい。

意外にも、仏像好きだということも分かった。

俺の興味があるのは建造物だが、彼女が好きだと言う阿修羅像のある興福寺へ行ってみた。

仏像をじっくり見学するなんて、修学旅行以来だ。

大人になって、改めて見学すると、仏像の魅力が少しずつ分かるような気がした。

彼女と過ごすことが楽しい。ずっと続けばいいのに。

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