ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「万里さん?なあーに?」

子犬のような、無邪気な目で聞いてくる。

「拓海にとって、私はどんな存在なのかな?」


「どうしたの?急に…万里さんは、大切な人だよ?」

住むところと、食べ物を与えてくれるから?


「私は…拓海の何?恋人なのかな?」


ドックン…ドックン…


「…万里さん?」


ドックン…ドックン…


「答えて。拓海」


「………」

拓海は、答えず目を伏せる。


「私は、拓海のこと、恋人だと思ってる。
でも、拓海にとっては?ただの同居人なのかな?」


ドックン…ドックン…


「面倒くさい…万里さんはさ、そんなこと言わない女だと思ったから、一緒にいるのに。

じゃあ、何?…万里さんの恋人じゃないと、一緒に住んじゃダメなの?」









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