ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
あの晩から二週間が経った。


なんだ…私の所じゃなくても、居場所があるんじゃない。


部屋の至る所にある拓海の残骸を捨てる。

二人で撮った写真、お揃いのキーホルダーやマグカップ、一緒に買ったパジャマも捨てる。

枕カバーやシーツも、クッションも…

拓海の匂いのする物は、全て捨てていく。



結構あるもんだな…

どんどん捨てていく。



拓海の荷物は段ボールに詰め、管理人室に預かってもらうことにした。


メール画面を開く。


「拓海の荷物は、管理人室に預けてあります」

送信する。


良かった。着信拒否されてなかった。



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