ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「藤枝さん…お客さん、誰もいませんよ?
こんなに美味しいのに…」
金曜日の夜なのに、誰もお客さんが来なくていいんだろうか。
「ぶっ…心配しなくて大丈夫だ。今日は休みだから」
「お休み?」
だからお客さんが誰もいないの?
でも、なぜ?
「ここの主人の気分次第なんだよ。主人の納得いく食材が手に入らないと、すぐ休みにする」
「ちょっとぉ、タカ!
それじゃあ、私が我儘な女みたいじゃない」
カウンターの中にいた、着物を着た綺麗な女の人が、藤枝さんを睨んでいる。
「なんだよ、薫。本当のことじゃねえか…」
薫さん…ていうんだ。
藤枝さんと薫さんは、随分と親しいんだ…
それに、『タカ』……て。
ズキッ…
何だこれ…胸が痛い。
こんなに美味しいのに…」
金曜日の夜なのに、誰もお客さんが来なくていいんだろうか。
「ぶっ…心配しなくて大丈夫だ。今日は休みだから」
「お休み?」
だからお客さんが誰もいないの?
でも、なぜ?
「ここの主人の気分次第なんだよ。主人の納得いく食材が手に入らないと、すぐ休みにする」
「ちょっとぉ、タカ!
それじゃあ、私が我儘な女みたいじゃない」
カウンターの中にいた、着物を着た綺麗な女の人が、藤枝さんを睨んでいる。
「なんだよ、薫。本当のことじゃねえか…」
薫さん…ていうんだ。
藤枝さんと薫さんは、随分と親しいんだ…
それに、『タカ』……て。
ズキッ…
何だこれ…胸が痛い。