ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「な、なに言ってるんですか!そんなわけないじゃない!」

今のやり取りを見て、どうして…

「私は!私は藤枝さんのことが好きなんです!
つい最近まで、拓海のことが好きだったのに、変わり身、早過ぎって、悩んでて…それでっ」


ぎゅうぅと、抱きしめられた。


「それ…本当?最近、河田さんが悩んでたのって、さっきの彼のことじゃなくて、俺のことだったの?」

私の肩に顔を埋めた藤枝さんが、ささやくように尋ねる。

「彼のことが、ちゃんと解決してなくて…どうしようって…悩んでました」


ぎゅうぅ…


「河田さんは、俺が守るよ」


藤枝さんの、優しい香りに包まれた。
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