ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「それ…」

それ?…私の右腕には、LIVE会場限定のスタンプが押されている。
といっても、汗で何が押してあったか原型が分からない状態。

「コレ?LIVE会場で押したスタンプ。
何がなんだか分かんなくなってるけど」

「…当たったのか?あのLIVE…
俺は外れた」

あ…なんか拗ねてる。てか、矢神さんもあのバンドのファンなんだ…

ふふん…

「いいでしょ?未発表曲も歌ってくれて
超絶に素敵だった」

さっきのLIVEを思い出し、うっとりと遠くを見つめる。


♪♪〜♪〜♪〜♪〜


ヒット曲のサビを口ずさむ。

「それ、彼等らしい曲だな。ギターもいい」

ほらっ…と、iPodのイヤホンの片方を寄こす。

「……」

渡されたイヤホンを右耳にあてる。

♪〜♪〜、♪〜

私は右耳に、矢神さんは左耳で、iPodから流れる曲に、肩を寄せ合って耳を傾ける。

「…次。ここのギターがすごい」

♪〜♪〜

「うん。ここ、私も好き!」

ニコリと笑う。











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