ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「矢神課長!」

「秘書課の仕事はどうですか?」

いつかと同じ質問をされる。

「はい。鈴村第一秘書に厳しく鍛えられております」

ぶっ!

盛大に吹き出す矢神さん。

ぶはっはっはっ…

「正直だね〜
だんだんと角が取れてきたな」

「なんですか?それ…」

「いや、こっちの事だ。頑張れよ」

じゃ…と行こうとするから、

「今日は狙わないんですか?
生姜焼きは嫌いですか?」

と尋ねてみる。

「いつもお腹すかしてるガキじゃないんだ。そんな可哀想な子を見る目するな」

と言いながらも戻ってきた。

「出し巻き玉子もありますよ?」

どうぞと差し出すと、ものすごく嬉しそうに生姜焼きと出し巻き玉子を食べる。

子どもみたいだな…

「…今、失礼なこと考えだろう?」

ギロッと矢神さんが睨む。

「いえいえ…気のせいですよ?」




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