落日の楽園(エデン)
入学式
 


 なにもいらない。もうなにもいらない。

 わたしにはもうなんにもないんだから。

 そう思いながらも、舞は勉強をやめなかった。

 やめなければ、城誠に行ける。

 そうしたら、もしかしたら―


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